【エジプト旅行】ホルス神殿の壁画とカルナック神殿のオベリスク!王家の谷とルクソール神殿【観光6日目】

「果てしない古代の歴史の無限回廊へ……」

どうも!
歴史の迷路の案内人、「CHICKEN JOURNEY」のハルです!

2017年11月、12カ国目のエジプト旅行6日目
風化しながらも生き残ってきた貴重な遺産の数々。
古代エジプトの象徴だった神殿、歴史を刻む壁画やレリーフ、文明の結晶オベリスク、王家の谷やハトシェプスト女王葬祭殿、メムノンの巨像。

幾千年経とうが決して絶たれることのない古代文明の世界。
そこで待っていたのは流砂の穴のように深い歴史と文化の無限回廊……それと愉快なおっちゃんたち。
悠久のエジプトに残る迷路のような無限回廊へ!

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エジプト旅行6日目のエピソード

1.朱色に燃える暁天!馬車で古代遺跡へ

黄金の太陽と朱に染まるナイル川!
まるで世界が燃えているかのような暁の空
そこに一隻の船が情緒を纏って通り抜ける。
エジプトは朝焼けがまた綺麗なんですよね……あまりの美しさに茫然。

燃えるような空を背に馬車に乗って古代遺跡へ。
煮えたぎる期待感と燃え尽きそうな心臓を抱えていざ出発!

……心地良い馬の蹄!
武骨な馬車に乗って気分はゲスなシンデレラ
心地良い風だなぁ……いや寒いわ!笑

剥き出しの椅子に吹き荒ぶナイル川の風。
それを全身で受け止めてやろ……って風邪引く!

それにしても朝焼けに照らされる茜色の街並みが眩しい。
流れる景色を横目に進む馬車は風情たっぷり。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」よろしく時空を超えろ。
軽快な蹄の音とともにバック……トゥ……ザ……パスト!

2.時空を刻む壁画とレリーフ!太陽神が守るホルス神殿

うわぁあぁぉ……なんかある!
広大な砂の上に悠然と立つのが世界遺産ホルス神殿、別名エドフ神殿と呼ばれる古代遺跡です。
巨大な2つの豆腐が並んだような遺跡で、そこに太陽が当たって神秘的な光景になっていますね。

その存在感は異様なほどの威圧感。
広々とした大地と遺跡の残骸を前に凛と佇む巨大建築物。
古代の技術で作ったにも関わらず、あまりにも洗練されていて美しいのが特徴です。

このホルス神殿は、エジプトで最も壁画やレリーフの保存状態が良い神殿の1つとしても知られています。
このように、当時の色鮮やかな赤や青の着色が未だに残っていて、希少価値が高いことでも観光客から人気となっているのです。

ちなみに壁画やレリーフは荒く削り取られている部分も……。
これは紀元391年、ローマ帝国のテオドシウス1世がキリスト教以外の宗教崇拝を禁止した影響とエジプト侵略を目論んだキリスト教信奉者による侵略の影響だと言われています。

勅令に従って異教とされた宗教的彫像や建物の破壊。
混沌と繁栄の歴史、その両面を刻む壁画やレリーフはまさに古代の写し鏡

目の前に横たわる巨大な豆腐!
ホルス神殿は保存状態が良いと言われるだけあって、現代でもこのようにはっきりと壁画やレリーフが残っているのが特徴です。
1860年まで砂に埋もれていたため、ほぼ完璧な状態で残っているのだとか!

巨大な塔門はかつてここに芽吹いた文明への境界線。
門の前には神々しさを放つ2つのホルス神像。

圧倒的スケールの壁画も完璧に近い形で残っており、遠景から見ると他の神殿にはないシンメトリーの美しさを楽しめます。

門の外側も内側も芸術的!
なぜこんなにも門が大きいのか。
それは古代人の中には巨人がいたから……という妄想でさえ真実味を帯びてくるような巨大遺跡。

門の下部から上部まで描かれた壁画とレリーフ。
エジプト古代建築はこの恐ろしいまでのこだわり。
神を祀るものに関しては一切の妥協はしなかった古代人。
日本の職人にも通ずるものがあるのではないでしょうか?

これはこれは……その大きさに口があんぐり!
門を通りながら上を見上げる僕の顔は相当間抜けに見えたことでしょう!笑

威厳放つ太陽神!
こちらがホルス神殿の守り神、ハヤブサ神ホルス像
かつてこの神殿の中庭にはホルス像がいくつか設置されていたのですが、果てしない時間に飲まれ、唯一現存するものはこちらのみとのこと。

そんな貴重なホルス像の横で堂々と立ち並ぶ僕。
現代のチキンと古代のホルス、まさに夢の共演!笑
次にここを守るのは僕ら生者たちの役目……安心して眠ってくれ。

神殿の内部を進むと、最深部に見えてくるのが聖舟至聖所
この部屋を囲うように9つの礼拝室が作られていて、まるでこの空間だけ切り取られた特別な場所かのような風格があります。

もちろん内部にも壁画やレリーフが描かれています。
古代エジプトの職人たちは世界一根気のある職人だったのかも。
これを作るためだけに命を賭した職にもいたはず……その仕事は永遠に残るべきもの。

考古学者の面持ちで調査!
眉間に壁画のようなシワを作り、じっと睨めっこ。
これがホルス神殿を代表とする帆船のレリーフ
忠実に描かれた古代の様子をヒエログリフとともに。

ホルス神殿は長方形型の神殿となっていて、神殿を囲う壁にも壁画やレリーフ、古代文字が隙間なく描かれています。
それほどこの遺跡が古代エジプトで重要なものだったということ。

この場所そのものが物語を紡ぐ絵本のよう
古代人はきっと途方もない未来に向けてこれを残したんだね。

描かれているものには王や神はもちろん、人間や動物、当時使われていた道具、戦争などで必要だった武器までも描かれています。
これを見ればどのような時代だったのかがわかる……はず。

深く刻まれている絵や文字は歴史の無限回廊。
この壁画やレリーフこそが迷宮を紐解く答え!
……どこまでも続くロマン、僕はそんな迷宮を彷徨う快感に溺れてしまったようです。

……や……やってしまったぁ!
エジプトを訪れてからずっとやりたかったポーズ。
決して偉大な王や神にちんちくりんな踊りを捧げているわけではありませんよ!笑

壁画の前で写真を撮るならこのポーズでしょう!
ちなみにレリーフは貴重な遺産なので触れないように。
こういう写真を残しておくと、帰国してからも「エジプト行ってきたんだなぁ」と実感できるのでおすすめですね。

聞こえてくる牢獄の喉笛!
神殿内を歩いているとこんなところに牢獄らしきものも。
いや、牢獄かどうかはわからないのですが、この深く深く地下まで伸びる階段と鉄格子を見ると……拷問部屋かと思ってしまう。

その禍々しい雰囲気に思わずカメラを向けた手が震えるほど。
古代からこの世に残っているものって空気の重みがまるで違う

ほぼ完璧な状態で現存!
神殿内は消されてしまった壁画やレリーフもあるのですが、これは見事としか言えないほどほぼ完璧な状態。
本当に古代エジプトにタイムスリップしてしまったような感覚。

数ある古代エジプト遺産の中でもホルス神殿は絶対に訪れるべき。
遥か昔の歴史を眼球に刻み込んでみてはいかがでしょうか?

やや行き方が難しいですが、近隣のアスワンルクソール発着の現地ツアーがあるので、個人で行くよりはツアーに参加した方が良いです。
治安のこともあるので、個人でのアクセスはあまりおすすめできません。

3.現地の生活を覗き見!田舎町を眺めながら

絶景だけが海外旅行の醍醐味じゃない!
海外旅行は観光地だけ巡って終わりということも多いのですが、こういう現地の生活を覗き見するのも貴重な体験ですよね!
バスから見えるのはアフリカらしい田舎町。

場所も名前も知らない田舎町。
そこにあるのはありのままのエジプト。

同じ時間軸を生きているのに住む場所によって全然違う。
そんな世界の面白さを嚙み締めながら、砂が覆う道路を進む。

荒野でサッカーをする子供たち!
流れる街並みに目を向けるとサッカーをしている子供たち。
ゴールも何もないのにキャッキャウフフと楽しそう。

人の営みがあまり感じられない静かな田舎町だったけれど、そこに住む子供たちは元気が溢れんばかり!
いつの時代もも子供たちこそが一番逞しいのかもしれないねぇ。

……世紀末がやってきた!
ルクソールに向かう途中、見えてきたのは異様な様相の乱痴気騒ぎ
大音量の音楽を流しながら若者が闊歩する……映画「マッドマックス」のような光景。

車に乗った若者たちは明らかに重量オーバー。
それはまるで適地を攻めるギャングが如く。
どんちゃん騒ぎをしているところを見ると何か特別な日なのかもしれないですね。

4.天空を穿つオベリスク!灼熱の太陽とカルナック神殿

ずらっと並ぶスフィンクス!
灼熱の太陽の中やってきたのはカルナック神殿
歴史都市ルクソールを代表とする遺跡として有名ですね。

ルクソール周辺の観光名所ということもあり、訪れる観光客の数はホルス神殿の比ではありません。

両手に並ぶのは雄羊の頭を持つスフィンクス。
その神聖な雰囲気の中で一歩また一歩と足を踏み込むほど……五臓六腑の奥底まで縮み上がる。

ここはスフィンクス参道と呼ばれる道。
カルナック神殿内部へと続く道で、かつてはここも砂の中。
これを見つけた探検家や冒険家、考古学者はさぞ驚いたはず。

スフィンクスの眼光に守られた聖域、そこは神の敷地。

ちなみにカルナック神殿は珍しい神殿複合体。
アメン大神殿ムトの神域モンチュの神域アメンホテプ4世の神殿などで構成されている貴重な古代遺産です。

神域最大のアメン大神殿から観光をするのがマスト。
こちらはカルナック神殿の中で最も大きいもので、テーベ三柱神の最高神アメンに捧げられた場所です。

神殿が桁違いに大きく、大小の違いが混濁する世界に頭も混乱。
クラクラするのは冷静さを欠くほど熱い太陽のせいもあるけれど、想像できないほど大きい神殿のスケールのせいでもある!笑

もしくは何千年も前の遺跡という時空の歪みの中を歩いているからなのかもしれない。

意識朦朧でふらふらしながら崩壊した神殿内を散策。
どこもかしこも時間が止まったままの古代の世界。

その中でぼんやりと見えてきたのがピネジェム1世の巨像。
古代の遺産はヤシの木にさえ届きそうなほど桁違いのサイズ。

降ってくる古代世界の遺産!
自分が小人になったのかと錯覚するほどのスケール。
それとも世界が巨大になってしまったのか……。

身震いするほどの圧迫感で窒息しそう。
大小の感覚が狂ってしまって頭がぐるぐる。
気分はまるで遭難してしまった旅人のよう。

ここはアメン大神殿の大列柱室
これが古代に作られたものなのか。
創意工夫の果てに作られた神殿は味がある。
洗練された現代建築も良いけれど、荒削りな古代建築もたまらない。

アメン大神殿のロマンと語り合いながら散策していると、見えてくるのがトトメス1世ハトシェプスト女王オベリスク
2つの巨大なオベリスクの迫力にこれまた茫然。

トトメス1世のオベリスクは高さ19.5メートル、重さ約150トン。
体重約60kgの人で換算すると2,500人分に匹敵する重さ。

ハトシェプスト女王のオベリスクは高さ29.56メートル、重さ約323トン。
これまた体重約60kgの人だと5,383人分……想像すると恐ろしい!

ここがカルナック神殿で一番の絶景ポイント
瓦礫とオベリスクが織り成す古代エジプトの歴史は、想像以上に美しく儚く逞しい威厳を放つ存在。

無造作に詰まれた瓦礫の中を歩く。
渇いた空気が全身に纏わり、全身から熱が吹き出す。

……それにしても11月という真冬なのに暑い。
これが真夏だとすれば、本物のミイラになってしまう。
旅行するのならエジプトの気候は調べてからにしましょう。

ここでは水分補給が生命線。
水がないと本当に死んでしまうので、観光する際には500mlのペットボトル2本分くらいはあった方が良いかもしれませんね。
遺跡の近くに売店がないことも多いので要注意。

こちらにあるのがスカラベの像
盆踊りよろしく観光客がぐるぐると回っている珍百景。
まさにその光景は、終わらない無限回廊のスカラベ行脚!

ミイラの大群が輪になって踊っているような光景。
どうやらこのスカラベの像の周りを10周くらいすると願いが叶うのだとか……いや、3回だったか5回だったか。

僕は回らないのかって?
いやいや、僕にとってはエジプトを旅するのが夢そのもの。
もう叶ってしまっている夢を叶えることはできません。
こうやって夢だった国を冒険できているだけで胸いっぱいです。

あちぃいぃぃ……!
エジプトの暑さは日本の暑さの非じゃありません。
カルナック神殿があるルクソールはとにかく暑い。
……そんな暑さに耐えつつ記念撮影するも顔が溶けそう……いや、もう溶けかけてる!

写真なんてそんなことどうでも良くなるくらい暑い!!!笑

エジプトは太陽が燃える国
古代エジプトではどうやってこの暑さに耐えたのだろう。
じめっとした暑さというよりもカラッとした暑さ。

こればかりは自分の足で歩いてみないとわからない。
写真ではこのスケールはなかなか伝わりません。

世界はテレビやネットの動画に画像でどこでも見ることができる時代。
でも、自分の足で旅して、自分の目で見てこそ感じられるものがあるはず。

それが海外旅行を楽しむ人に与えられた特権。
この巨大な迷宮を歩いて見た光景はきっと一生忘れられない。

こちらがカルナック神殿の案内図です。
神殿というよりは1つの国のような広さですね。
ツアーの自由時間でちょろっと観光するには時間が足りない!

カルナック神殿をじっくりと楽しみたいなら、半日くらい使ってたっぷりと観光するべきかもしれませんね!
隅々まで見て回るのなら終日観光しても良いかも。

ただ、長時間の観光に水分は必須。
灼熱の太陽に蝕まれて意識が朦朧とする。
寄せては返す熱の波に揺られながらゆらゆらふらふら。

カルナック神殿には大規模なお土産屋通りも。
ここはちゃんとしたお土産屋が多いですね。
ただ、ぼったくりも当然あるので要注意。

また、添乗員付きツアーで回る場合は効率重視なので、どうしても自由時間が少なくなってしまうため、あまりゆっくりは見ていられません。
僕はこういうローカルなお土産屋通りが好きなので、もっとじっくり見たかったかな。

それでもエジプトを個人で周遊するのは大変なので、有名なスポットを回るにはツアーが最適なんですけどね。
そこは一長一短なのでよく吟味してください。

5.ナイルに死す!アガサ・クリスティの謎を追え

蜃気楼ではない本物のオアシス?!
これぞ僕が思い描くオアシスの理想像だ。
やってきたのはどこぞの名も知らぬレストラン。

プールがあるところを見ると宿泊施設なのかな。
ここに泊まれたらもうずっとプールに入っていたい!笑

僕の海外旅行で必須の栄養剤、その名もファンタオレンジ!笑
こういう世界的ブランドの飲み物はどの国で飲んでも安心ですね。

昼食は普通に美味しくて上々という感じ。
ただ、プリンが常温で出てきたことには驚きました。
本来スイーツであるプリンが常温で出てくるなんて狂気の沙汰。
こればかりは言ってやりたい……冷やしておけぇぃ!!!笑

アガサの謎を追って船へ!
さて、昼食の後は船に乗って少しばかりの移動です。

この船旅では世界的な作家、アガサ・クリスティが「ナイルに死す」を執筆していたホテル、オールドカタラクト(Old Cataract)が見られるとか。

憎々しいほどのイケメン!
こりゃ濃い顔が好きな人には、たまらないイケメンだぜ。
世が世ならイケメンすぎて逮捕されるレベルの彫りの深さ!笑

ツアーに参加していた女の人が写真を撮ると笑顔。
でも僕が撮るとこのしかめっ面全開の表情をしやがる。
そのWi-Fiのシール貼ったエンジンはなんやねん……剥がしたろかぃ!笑

さらにはイケメンに惑わされていたこともあり、アガサ・クリスティが滞在したホテルを見逃す始末。
気づけば対岸に到着していました。
これこそまさにナイルに死す……カタルシス。

6.王族の墓が眠る死の領域!未知なる王家の谷

王家が眠る谷へ!
次にやってきたのは王族の墓が眠る王家の谷
古代エジプトの中でも新王国時代の墓が多く、24の王墓を含む64の墓が発掘されている場所……まさに死の聖域

いざ、ファラオたちが眠る死の領域へと足を踏み入れる!
命を吸い取られそうなほど神聖なこの地は、生半可は気持ちで立ち入ってはいけません。

かつてこの地は、盗賊による盗掘が後を絶たなかったそう。
墓荒らしの冒涜……絶対に許すまじ。

王家の谷までは熱気を全身で受け止められる特性の剥き出しトロッコバスで行こう!笑

王の墓ってより自分の墓に連行されているような死神のバス
魂を狩られないようしっかり気ぃ引き締めなっ!

ちなみに王家の谷では写真撮影するために追加料金が必要。
僕は見られるだけで満足なので王家の谷では撮影も休憩。
どちらにしても墓の内部は撮影禁止なので、観光する人は自己判断で!

天を望む死の聖域!
ここにどれだけの墓が埋まっているのか。
未だに未発掘の墳墓が多く存在すると言われる王家の谷。
そこに吹き抜ける風はまるで死者の声の如く心臓に突き刺さる。

死者を安置する場所なのになぜか神々しく美しい。
この地で永遠の眠りにつこうと思った理由もわかる気がする。

2014年には新たに約40体のミイラが発見されるなど、未だに全容を解明できていない岩窟墓群でもある王家の谷。
いつかすべてが発掘されたらまた訪れたい。

その頃にはミイラが歩き回っていたりして!笑

7.ハトシェプスト女王葬祭殿に現れる愉快なおっちゃん

これがあのテロ事件の……!
次に訪れたのはハトシェプスト女王葬祭殿
古代エジプト唯一の女性ファラオ、ハトシェプスト女王によって造営された葬祭殿となっています。

この地は1997年に発生した無差別テロ、ルクソール事件で有名になった場所でもありますね。
当時から日本人の観光客も多かったと言われており、テロの被害者の中には日本人の新婚旅行者もいたのだとか……複雑な気持ちですね。

ただ、僕が訪れた時はテロの影響など微塵も感じませんでした。
そもそも1997年と20年も前のことなので、今は大丈夫なはず。
このエジプト旅行と同時期にシナイ半島でもテロがあったことから、少し不安があったのも事実ですけどね。

ただ、観光客はちらほらで、閑散とした雰囲気。
夕方だったということもあったのかもしれませんが、事件から20年経った今でも少なからず風評被害も残っているのかもしれません。

それでもこの見事な葬祭殿は一見の価値あり。
エジプトを訪れるなら見ておかないともったいないです。

古代の色彩が今でも!
このハトシェプスト女王葬祭殿は破壊されてしまった部分もあるのですが、保存状態としては良好です。

他の遺跡に比べても、色鮮やかな壁画やレリーフが残っているのも特徴となっていて、古代遺跡群の中でも貴重ですね。

古代の遺産と言えば砂色を想像する人もいるかも。
ただ、実は色鮮やに着色されていたと言われています。

記念撮影はこんな感じのポーズがおすすめ!
この腕をクロスさせるポーズは王権の力の象徴でもあったのだとか。
ただ、本来は右手が上になるので僕のポーズは間違っていますね!笑

毎回海外旅行では写真を撮ってもらうけれど、ポーズに迷う。
困ったらこのポーズというのがあれば良いんですけどね。

……ガンバレ……ガンバレ……!
んなっ!何か変な日本語が聞こえる!
地を這うような野太い声で旅行客を誘ってくる。

葬祭殿を上るとエジプシャンおじいちゃんを発見。
唐突に近付いてきて「ペン!ペン!」と言ってくる。
怪しい応援団の正体はこのおじいちゃんだった!笑

日本製のペンは質が良いということで、欲しがるエジプト人も結構いるんですよね!

ついでにヴェルタースオリジナルもあげました。
でも、3つ渡すとお腹をポポンッと叩いて5つ欲しがりやがる。
結局全部あげることに……ったくエジプト人は憎たらしい。
でもそこが人間味があって好きなんですけどね!笑

イスラム教では「持つ者が持たざる者に分け与える」という精神なので、快くあげてしまうのが良いかもしれません。
ただ、別れ際に指を立てて「モウイッコ」……じゃねぇわっ!笑

ナイルワニみたいなおじさん!
この一見すると悪そうな顔のおじさん、実はお土産屋を営むおじさん。
僕がお土産を見ながら歩いていると「俺の店も見てってくれよ」と話しかけてきて、気づけば店の中。
それがエジプト人の商売のやり方。

自慢げな顔で綺麗に並んだ品物を披露してくるってわけ。
小さい店だけどローカル感抜群でめっちゃ好みな店
ってことでたくさん買ってあげると、満点の笑顔で握手やらハグやらほっぺにキスやらしてきてなかなかに暑苦しい喜び方。
でも、おまけのプレゼントもくれたし名前も覚えてくれた!

もしかしたらエジプトお土産界に「ハル」という言葉がトレンド入りしているかもしれません!笑

最後には手を振って「You are best friend!」と何度も言ってくれました。
本心かどうかは関係ありません。
素敵な人との出会いこそ旅の思い出。

貧しいながらも一生懸命お土産を売って暮らしているおじさ……いや、このナイルワニのようなお腹を見る限りたらふく喰っとるなぁ!笑

8.呻き声が聞こえる?不気味なメムノンの巨像

夕焼けに轟く巨神兵の声!
さぁ、次にやってきたのは不気味な声が聞こえると言われているミステリアスなスポット、メムノンの巨像です。

本当に声が聞こえるのか耳を澄ましてみる。
残念ながらその声を聞くことはできませんでしたが、夕焼けで陰影が濃くなった巨像はちょっとだけ不気味。

まるで巨神兵のように動き出すんじゃないか。
そんな妄想が背筋を駆け抜ける。

ここにも激しい商人がいるんですけど、1日中物売りたちと格闘していたから、そんな光景にも慣れてしまいました。
ただ、無視だけはしたくないんですよね。

無視することで心が折れそうになる僕と無視されても心が折れない商人。
彼らにとってはお土産を売ることが仕事。
でもこちらにも選ぶ権利があるし……考えれば考えるほどわからなくなる。

もしかしたら不気味な声の正体は物売り商人のものなのかもしれない。

9.終天の都へ!闇に沈むルクソール神殿

本日の終点に到着しました!
太陽も砂に飲み込まれてノスタルジック
感動の連続だったから食傷気味だけれど、まだまだエジプトの旅は終わらない。

もう満腹なのにまだお腹に詰め込まれる感覚。
それにしてもエジプトは観光名所が本当に多い。
1回の海外旅行ですべてを回ることはできなさそうですね!

古代エジプトのテーベ、そこに生まれたのがこのルクソール神殿
もともとは巨大なカルナック神殿に含まれるアメン大神殿の付属神殿として建造されたものです。

こちらも壁画やレリーフが色濃く残っているのが特徴。
繊細なタッチで描かれた歴史を見るだけで、また好奇心が蘇ってくる。

このルクソール神殿も保存状態が良く、希少価値は高いとのこと。
太陽が沈むとライトアップされ、より一層深まる神聖な空気。
描かれたヒエログリフの陰影が浮き出て、そこはまさに青空博物館。

数々の壁画やレリーフを見てきたからなのか、どういうシーンが描かれているのかが少しわかる気がしてきます!笑

塔門にあるラムセス2世の坐像とオベリスクで記念撮影がベスト。
ただ、夜になると真っ暗で顔がわからないのが残念。
そもそもオベリスクが大きすぎて画角が足りないのも残念!笑

エジプト旅行で思ったのは超広角レンズが欲しいってこと。
遺跡内を広く撮影するためには画角の広い超広角レンズがおすすめ。
いつかエジプトを観光する人は広角レンズを持っていくと良いと思いますよ!

夕闇に輝く金色の神殿!
地平線の彼方は燃え、空は闇に吸い込まれていく。
そこに美しく輝くルクソール神殿に思わずうっとり。

個人的にはこのルクソール神殿が一番好きかもしれない。
ホルス神殿やカルナック神殿に負けない幻想的な美しさ。
暗い空を劈くオベリスクの存在感にも圧倒されるほど。

ちなみに、もともとルクソール神殿のオベリスクは2つあったのですが、その1つが1819年にフランスのパリに贈呈されてしまいました。
現在はパリのコンコルド広場に置かれているそうです。

10.情熱が流れ出る踊り子!ベリーダンスショーの宴

……ベッドの上に象がいる!
コンシェルト号に戻ってくると部屋には象。
こんなタオルの補充方法、世にも珍しい。
小粋なサービスもしてくれるナイル川クルーズはエジプト観光におすすめですよ!

タオルを上手に使って、枕も使って……あぁ、さすが観光大国だなと思わせるほどの気遣いに旅の疲れも癒されるってもんよ!
エジプトは観光産業が活発なので、観光客を楽しませようと一工夫も二工夫もしてくれているんですよね。

こちら、ハトシェプスト女王葬祭殿のお土産屋で買ったもの。
ギザにあるピラミッドを模したものやオベリスク、ツタンカーメンやラムセス2世の置物などを買わされてしまった!笑

人によっては「なんでそんなもん買うん?」と修学旅行の木刀並みに無用の長物扱いされそうな品物ばかりかもしれませんね。
ただ、こういうものがあると「あの時のおじさん面白い人だったなぁ」と思い出せるので、むしろそういう目的で買うのもあり。

お土産は思い出をより鮮明に思い出させてくれる魔法のアイテムなのさ!笑

夕食は米料理から肉料理、卵料理など日本人の口に合うメニュー。
どれも口に合うので、そこまで食事で困らないですね。
ツアーに参加すればまずはエジプトで食事に悩まされることはなし。

ナイル川クルーズをするならコンシェルト号系列の船がおすすめ。
ツアー会社で周遊する場合は、同系列の船が多いと思いますので、ぜひぜひ旅行会社や旅行代理店に相談してみてください。

もちろん、夜はステラビールも欠かせませんよ!
感動に酔いしれて、船に酔って、ビールにも酔う……こりゃ自分にも酔ってんな!笑

セクシーなダンスの宴!
今夜は船でベリーダンスショーがあるとのこと。
あまりこういうのは得意じゃないけれど参加してみることに。
もちろん踊り手ではないので安心してください!笑

それにしてもこれは……熱気に膨れた僕らを悩殺するセクシーダンス。
じっと見つめる僕らの視線は太陽よりも熱かったことでしょう。
僕も眼球に焼き付けさせていただきました!笑

ぐるぐるぐるぐる!
セクシーな踊り子が躍っていると思ったら、次に登場したのは屈強な踊り子だった。

これはイスラム教メヴレヴィー教団の旋回舞踊セマーみたいなものとでも言いましょうか。
調べてみたらタンヌーラと呼ばれるスーフィーダンスのようです。
こういうクルーズ旅では、良くあるショーらしいですね。

重そうなスカートをくるくる回転させるダンス。
もう旅の疲れであまり集中して見れない……!笑
こっちまで目が回るような気がしてギブアップ。

……気円斬!
まさかのスカートは取り外し可能。
しかもそれをぐるぐると回して観客に出血大サービス。
観客に自慢のスカートを披露しつつ、全席に挨拶して回ってショーは終了。

エジプトは旅をすればするほど深く知れば知るほど好きになる国
今日は数々の神殿を旅をしながら、その歴史の無限回廊を彷徨いました。
ナイル川に沿って作られた遺跡の数々は、まさに古代エジプトの世界のまま。

貴重な世界遺産を巡って大満足。
……あ、もちろんまだエジプトの旅は終わりません。
さて、あのベリーダンスを思い出しつつ眠りましょうか。
これは良い夢が見られるぞ……ぐへへ!笑

まとめ

エジプト6日目はエジプトの各地に点在する神殿を巡った1日!
遥かな時を超えてそこに立つその姿は、まさにロマンの無限回廊。
歴史の渦に飲まれて彷徨う快感は、冒険そのものだった。
神殿に残る壁画やレリーフ、オベリスクに神像、それはまるで古代エジプトそのものを旅しているかのような感覚。

出会った現地の人たちも一癖二癖あって大好きになりました。
悪い人もたくさんいるエジプトですが、良い人はそれ以上に多い。
旅の楽しさだけで見ると、もしかしたらエジプトが一番かも!
海外を旅する快感を教えてくれる国、それがエジプト。

明日は首都のカイロに戻って市内観光!
オールドカイロの街並みに迷い込み、レトロアラブを体験。
巨大なショッピングセンターではショッピングも満喫。
……そんな僕の目の前に現れたのは、現代に蘇った絶世の美女だった!

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