死ぬ直前、命の灯火が消えて人生の幕が下りる。
死神が迎えに来た時、人は何を後悔するのか。
生きている限り、いつか必ず訪れる命の終わり。
……だからこそ、血が枯れて骨が朽ちるまで命を燃やし尽くし、人生最後の日には「最高の人生だった」と笑って死にたい。
生きていく中で知っておきたい後悔の数々。
ここでは死に関する本を読み漁って見えてきた死ぬ前に後悔すること、それをランキング形式にして紹介しようと思います。
後悔ばかりの人生を送らないための先人の知恵。
それさえ知っておけば人生など怖くはない。
後悔ばかりの人生はもう終わり。
過去でも未来でもなく今を生きよう。
もくじ
人生を振り返れば後悔ばかり!
落ち込んでいる人から相談を受けると、いつも決まって飛んでくるのは「こうしていれば」「ああしていたら」という声。
確かに人生は振り返ってみると後悔の連続です。
僕も未だに後悔していることはあります。
後悔しないように生きても後悔するのが人生!
誰もがそんな後味の悪いガムのような後悔をいつまでも口の中で味わおうと必死……だけどもう気づいている人は気づいている。
後悔をするだけ時間の無駄だということに。
過去の失敗を悔いることは大切なことです。
失敗から学べることは数えきれないほどある。
それこそ成功なんかよりも数千倍数億倍の価値があるのではないかと……ボロボロな人生を送ってきた僕も実感しています。
でも、もう変えようもない過去にこだわり、いつまでも足を引っ張られていたところで前に進むことはできません。
自分が進んだ道が正解だったのか、それとも逆に不正解だったのか……それは死ぬ直前になってみないとわかりません!
命が終わる瞬間に「最高の人生だった」と思えれば、どんな道を歩んできたとしても悔いのない人生だったわけです。
逆に死ぬ間際まで「最悪の人生だった」と思えば、それまで生きてきた自分の道さえ意味のない人生だったことになります。
……人生は後悔ばかり。
だけれども、後悔していても何も始まらない!
以下、僕が読んでみた死に関する本です。
中には人生に役立つ自己啓発本も混ざっていますが、そこは生き方という大きな枠を考える中で必要だったのでご了承ください。
- 「死ぬときに後悔すること」大津秀一
- 「死ぬときにはじめて気づく人生で大切なこと」大津秀一
- 「人が死ぬときに後悔する34のリスト」川嶋朗
- 「死ぬときに後悔しない生き方」内藤いづみ
- 「死ぬ瞬間の5つの後悔」ブロニー・ウェア
- 「モリー先生との火曜日」ミッチ・アルボム
- 「嫌われる勇気」岸見一郎&古賀史健
- 「夢をかなえるゾウ」水野敬也
これらの本からわかったことはどんな人生を送ってきた人であっても、死ぬ前には必ず何かに後悔しているということです。
1つの後悔ですべての人生が台無しになるわけではありませんが、死に際にすら考えてしまうほど後悔している人ばかり。
極論を言えば後悔しない人などいません。
「俺は後悔しないから」
「私は後悔なんてしない」
そういう言葉が出てくる時点で、後悔というたった二文字の厄介者に後ろ髪を引かれている証拠だということ。
断言しますが、人は死ぬ間際に絶対後悔する!
だからこそ先人たちが後悔してきたことを学び、その知恵を自分たちの人生に活かしていくことが必要です。
できることは死ぬ前の後悔を1つでも減らすこと。
人生には後悔がつきもの。
だからこそ後悔しないよう生きよう。
死ぬ前に後悔することランキング
人は死ぬ前にどんなことに後悔するのでしょうか。
仕事や趣味……それとも恋愛やお金?
ここからは死を迎える人々にインタビューをした本の他、それに関する記事なども参考に死ぬ前に後悔することをまとめました。
本や記事の内容をそのまま伝えるのは味気ないので、ここでは僕自身が「死ぬ前にきっと後悔するだろうな」と思うものもランキングに加味しています。
死ぬ前、何に後悔するかは人それぞれ。
あなたが一番後悔しそうなことはなんですか?
この先の人生を後悔しないためにも、まずは先人たちが亡くなる瞬間に感じた後悔について知ってみてください。
そしてその教訓を今生きている人が活かしましょう。
1位.やりたいことをやらなかったこと
・後悔度:★★★★★
人生でやりたいことをやる。
それはとても簡単なようで実はとても難しい。
誰もが自分のやりたいことだけやって生きていたいけれど、本当にやりたいことだけやって生きていられるのはほんの一握り。
中でも多いのは自分のやりたい仕事に就けず、ただ生きていくためだけに夢もなく仕事をしている人……これは仕方ないこと!
やりたいことをやろうとすれば止められる。
「夢ばかり語るな」と道の先で邪魔される。
でも本当にやらなくて後悔はしないのか。
生きていくためにはお金が必要だから働く。
それは間違ってはいないし、むしろ正しい。
でもそう言ってる間にすぐ命の期限は切れる!
本当はやりたいことがきっとあるはず。
やりたいことがないなんて言う人もいるけれど、それはただ自分に正直になるのが怖かっただけではないでしょうか。
まずは無鉄砲でも構わないから夢を追うべき。
人生最後の日に「やりたかったなぁ」と言わないように。
無我夢中でやりたいことをやれば人生は後悔しない!
2位.生きた証を残さなかったこと
・後悔度:★★★★★
人は死んだら忘れ去られるものです。
誰しもが覚えている人はほとんどいない。
忘れられないためには生きた証を残すこと!
案外、生きた証を残すのは難しいことじゃない。
それでも、ほとんどの人は「凡人の自分が何をやったところで人生を生き抜いた証なんて残せるわけがない」と思っています。
確かに凡人がメジャーリーガーになって通算4,000本安打を達成したり、アーティストになって再生回数40億回を達成するのは不可能に近い……挑戦しようとすら考えられない!
ただ、そんな大それたことじゃなくてOK。
小説を書いたり、絵本を描いたり、スポーツをやったり……いやもっともっとくだらないことだって全然大丈夫。
スカイダイビングで絶叫したり、英会話教室で勉強したり、マラソンに参加したり、ボランティアで人の役に立ったり。
大切なのは自分が生きていると実感すること。
それこそが生きた証なのではないでしょうか?
僕のやっていることもいずれはきっと生きた証になる。
3位.気持ちを伝えなかったこと
・後悔度:★★★★★
自分の気持ちを伝えるのは恥ずかしい。
言葉に出せば伝わるのに言葉にできない。
「ありがとう」という言葉さえ出てこない。
ただ、多くの人は死ぬ直前になって初めて「もっと自分の気持ちを正直に伝えておけば良かったな」と後悔してしまうのだとか。
伝えたい気持ちは口に出さないと伝わらない!
「伝わっているだろう」は伝わっていないもの。
生きている時間しか言葉は伝えられない。
恥ずかしくても良いから素直に伝えるべき。
愛の告白はもちろん感謝の言葉も……胸の中にしまっておくだけでは本当の気持ちなど決して伝わることもありません!
気持ちを伝えるのは勇気がいるかもしれません。
でも、死んで後悔するくらいなら伝えましょう。
4位.仕事ばかりだったこと
・後悔度:★★★★☆
……思えば仕事ばかりの人生だった。
そう後悔して人生最後の日を迎える人もいます。
仕事だけに翻弄される人生が本当に幸せなのか、毎日嫌々ながら働いている人は今一度よく考えるべきなのかもしれません。
もちろん、仕事が生きがいという人は例外です。
ただ、やりたくもない仕事を定年まで約40年間勤めてやっと迎えられた老後、安堵した矢先に死を迎える人もいる。
生きるためには仕方のないこと……それは本当?
仕事には辛いことも苦しいこともたくさんありますが、楽しいことや嬉しいことも数えきれないほどあります。
こればかりは仕事が好きな人は後悔しません。
家族のために働くのならそれもありです。
でも、仕事が嫌いなあなたはどうでしょう?
それよりももっと他に使うべき時間があるはず。
8時間の睡眠、8時間の仕事、たった8時間の自由。
1日24時間とは言ってもほとんどの人は自由にできる時間が限られていて、自分の好きな時間に充てることすらできていません。
失った時間は決して取り戻せません!
時間は全人類共通で有限……今この瞬間も死のカウントダウンは刻一刻と進み、いつかその秒針が折れた時に死がやってくる。
だからこそ自分に合った働き方を見つけるべきです。
5位.お金に振り回されていたこと
・後悔度:★★★★☆
所詮お金自体には何の価値もありません!
お金に振り回されるほど人生は後悔の連続。
貴重な人生をただただお金に振り回されてしまった人の中には、死ぬ前に後悔することも多いそうです。
生きていく中でお金はどうしても必要なもの。
ただ、お金はあくまでも日本銀行が発行している紙というだけで、そこに1,000円なり5,000円なりの価値をつけただけのものです。
ほぼありえない話ですが、日本が破綻すれば紙くず同然!
そんなお金に振り回される人生は虚しい。
お金で避けられる不幸が数多くあるのも事実。
ただ、お金だけでは絶対に幸せになれません。
案外、お金なんてなくても生きていけます。
人生にはそんなものよりも大切なものがたくさんある。
先人たちが死ぬ前に後悔していることからもわかるように、お金に振り回されるだけの人生を送るのはもう終わりにしましょう!
あの世にお金を持っていくことなどできないのですから。
6位.健康に気を遣わなかったこと
・後悔度:★★★★☆
死ぬ前に後悔することの1つが健康のこと。
誰もが自分が死ぬとわかって初めて「もっと健康に気を遣っておけば良かった」と後悔してしまうのだとか。
健やかな人生を送るには健康があってこそ!
身体も心も疲れてしまったのなら休憩も大切。
身体や心が「ちょっと休もう」と訴えているのに耳を傾けず、入院が必要なほどの病気になってようやく初めて後悔するんじゃ遅い。
それがもし耐えられていなかったら……。
健康は当たり前のことではありません。
だからこそ先人たちのように後悔しないよう、身体にも心にも正直になって生きていくことが必要なのかもしれませんね。
7位.勉強しなかったこと
・後悔度:★★★☆☆
勉強嫌いな人ほど死ぬ前に後悔するかも。
死ぬ前に後悔することをまとめた本や記事を読む限り、実はちゃんと勉強しなかった人ほど後悔している割合が多いのだとか。
確かに大人になってから始める勉強の充実感は格別!
大人になると勉強しなくなる人も多く、学校を卒業して新たに覚えたことといえば仕事のことだけなんて人もいますよね。
でも、新しく学ぶことで世界が広がるのは素敵!
勉強することで自分の成長を実感できると、それ自体が人生そのものの充実感に繋がるということも少なくありません。
何も情報を得ずに生きるのはとても危険。
この世は知識がない者から食べられる弱肉強食。
学ぶということは数ある武器を選んで戦うこと。
知らないことで後悔しないためにも、できるだけ多くの情報に触れ、多くの知識を得ていくことが大切なのかもしれません。
8位.親友を作らなかったこと
・後悔度:★★★☆☆
あなたには親友と呼べる人はいますか?
死ぬ前に会いたいと思える友達はいますか?
実は死ぬ前に後悔することの中でもたくさんの意見が寄せられていたのが、親友を作らなかったことへの後悔です。
もっと連絡を取れば良かったと嘆くほどに。
人生最後の日に思い出すのは、親友と一緒に過ごした輝かしい日々の思い出だったりするのかもしれませんね。
一緒に映画を観たり旅行に行ったりバーで飲み明かしたり、時には喧嘩して仲直りしてもっと距離が近づいたりすることも。
そうした仲間との時間はかけがえのないもの!
一生涯かけて築いていく宝物と言っても過言ではありません。
海外では交友関係を大切にしたいと望む人も多く、死ぬ前になってから親友がいないことに気づいて後悔ばかり……なんてことも。
9位.恋愛しなかったこと
・後悔度:★★★☆☆
人生で大切なことは誰かを愛するということ!
長い人生でたったの一度も恋愛をしないという人はあまりいませんが、中には自ら交際や結婚を望まない人もいます。
しかし、死を間近に控えた人の中には、たくさんの恋愛を経験してこなかったことに対して後悔している人も多いです。
恋愛は決して1人だけではできないもの。
だからこそ人生のパートナーは必要です。
交際や結婚とは無縁の人生も悪くはありません。
ただ、誰かに好きになってもらうのは嬉しい!
これは恋愛においてだけではなく、単純に人として誰かに気にかけてもらえるというだけでも嬉しくなるのではないでしょうか。
人に求められること、その究極の形こそが恋愛。
成就するかは別として、ただ自分に寄り添ってくれる人を見つけることができれば人生もより素敵なものとなるかもしれません。
10位.家族を大切にしなかったこと
・後悔度:★★★☆☆
家族は唯一血の繋がった自分と同じ命です。
そんな大切な家族がいるのにその関係を大切にしてこなかったことで、死ぬ前なってようやく後悔する人もたくさんいます!
もっと両親に優しくすれば良かった。
もっと祖父母に会いにいけば良かった。
もっと兄弟姉妹と仲良くすれば良かった。
悔やんでも悔やみきれないことばかり。
子供たちとの時間だってそう。
忙しさを言い訳にして遊園地や水族館に連れて行くこともなく、運動会や学芸会すら参加しない……それだと絶対に後悔する!
気づく頃には子供も大人になり、自分は年老いて死ぬ。
そして死神が首を切り裂く瞬間、家族の顔が思い浮かぶ。
最期に後悔しないためにも家族との時間を大切に!
後悔ばかりの人生を終わりにする考え方
後悔しない人生を送るにはどうすれば?
何十年何百年も前に生まれて人生を全うした人たちであっても、人生最後の日には「後悔している」と語るほど人生は後悔ばかり!
そう……後悔せずに生きるのなんてほぼ不可能なんです。
ただ、後悔は1つずつ消していくことができる。
後悔しない人生を送るためには、まず自分が後悔するであろうと思うことに対して臆病になるのではなく……ただただ前に進むこと!
後悔とは後になって悔やむこと。
でも、その後悔を恐れず突き進むことを忘れずに。
むしろ前に進めば絶対に後悔する時が来る。
……あの時こうしていれば。
……あの時ああしていたら。
後悔するということは前に進んでいる証拠!
そして、後悔を受け入れられるようになればきっと大丈夫。
後悔すること自体は悪いことではありません。
むしろ自分を正しい道に導く教訓と言えます。
だからこそ後悔と一緒に歩いていくのです。
未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きる。
そうすればいずれやってくる死の瞬間、きっと「この人生を生きてきて本当に良かった」と思えるのではないでしょうか。
過去を悔やむから未来が怖くなる。
未来が怖くなるから過去を悔やむ。
どちらに振り回されても意味がない。
過去にも未来にも自分は存在しません。
大切なのは今この瞬間だけを生きること!
まとめ
人生は後悔の連続です。
何をしたって人は後悔してしまう生き物。
でも、一番ダメなのは後悔して先に進まないこと。
死ぬ前に後悔することを伝えてくれた人たちは、きっと今生きている人たちに向けて「ただただ今を後悔のないように生きろ」と教えてくれているわけです。
どう生きたって後悔するなら、もう受け入れるしかない。
いつか遠い将来、いやもしかしたら近い将来に死ぬかもしれない。
そんな時「僕の人生に後悔なんてない」……そう言えたら良いな。
ここで紹介した死ぬ前に後悔することを知り、たくさんの後悔と一緒に悔いのない人生を生きていきましょう。