2018年10月、16カ国目のモロッコ旅行10日目。
空港間違いと飛行機欠航というダブルハプニングによりカプセルホテルに宿泊し、仏とは程遠い人相をしたまま関西国際空港へ。
最高だったモロッコ旅行の最後の最後にこの仕打ち。
海外旅行にハプニングはありき。
ただ、そのハプニングを楽しめる余裕はない。
とにかく早く北海道に帰って休みたいよぅ。
これだけは言える!
人生は何が起こるか予測不可能。
海外旅行も何が起こるかわからない……予定調和の旅に喝!
モロッコ【カサブランカ】海外旅行記
モロッコ旅行10日目のエピソード
1.まるで屍!空港の窓にぼんやり浮かぶ亡霊
……ふぅ。
風船のようにむくんだ身体から空気が漏れる。
ようやく太陽が昇ってきた関西国際空港。
まるで屍、いやもうこれは賢者の境地。
もう何もかも超越した存在の真逆の存在になった気分。
地平線の先から突き刺してくる光が眩しいじゃないか。
あれ?なんでまだ大阪にいるんだろう。
あぁ、これもまだ蜃気楼の中なのかな。
砂漠に置いてきた心を取りに戻ろうかな。
連日楽しみ尽くしたモロッコの反動がボディブローのようにじわじわ効いてきて、もう何も考えられなくなっている。
虚無僧の如くセルフ口チャックしてだんまり。
口を縫い付けられたミッフィー……何も思いつかないのでもう黙ります!笑
2.大阪の空へ!頭ふらふらフライハイ
いつの間にか空にいる!
膝から下と首から上に血が通っていない感覚。
心臓だけが静かに動いているだけで、何も考えられない。
……いや、大袈裟だけどね。
本当は元気だけど、それくらい疲れた。
海外旅行は疲れるなんて言われるけれど、何が疲れるかって聞かれたらやっぱり一番はハプニングに巻き込まれることだと思うわけよ。
海外旅行だけに限ったことではないのですが、僕は自分のペースを乱されたり予定を狂わされたりするのが苦手なのでもう疲労困憊。
僕の人生も予定調和が良かった……と思いたい。
卒業アルバムに書いた将来の夢なんてサラリーマンだったし!笑
でも、これだけは言わせてください。
……人生は予定調和とはいかない!
海外旅行も予定調和なんてならない。
乱れてこそ旅、狂ってこそ旅、予定調和に喝ですよ。
大切なのは思い通りにならなくても楽しむこと。
こんなこと、生きている間に後何度経験できるかわからない。
だったらこのハプニングまで味わわないと損ってなもんさ。
もちろん、巷の偉人が残した名言よろしく「すべてを受け入れて楽しみなさい」なんて僕クラスのミジンコには口にできません。
ハプニングがあればショックを受けて打ち砕かれて当然。
だから僕は喜ぶでも楽しむでも悲しむでも怒るでもなく、ただただ無言で受け入れたってわけです……ここまで一言も口を開いてません!笑
まるで溜まりに溜まったフラストレーションを解放するように、機内ではANAのスープを飲みまくった。
結論、ANAのスープはめちゃくちゃ美味しい。
嫌なこともちょっとしたことで忘れちゃうもの。
最後はさすがに心が折れたけれど、もうすぐ北海道に到着すると思ったらモロッコの楽しい思い出ばかりが蘇ってきた!
息を呑む絶景を求めて向かったモロッコ。
そこには言葉にできないほどの絶景があった。
この経験はどんなことがあっても忘れない。
ハプニングさえも今思えば旅の楽しい思い出。
きっとこの先も予定調和ではないけれど、これからもこんな旅を続けられたら良いなと思います。
まとめ
モロッコ10日目は虚無僧の如く悟りを開いたまま帰宅した1日。
故郷の北海道は折れた心を優しく包んでくれるような気がした。
正直な話、もう飛行機のハプニングには遭遇したくない。
海外でならまだしも日本でのハプニングはあかん!
でも、モロッコ旅行は今まで以上に素敵な旅だった。
見たこともない絶景に、出会ったこともない人々、食べたことのない料理に、ちょっとした苦い思い出も詰め込んで出来上がった最高の旅。
絶景を求める人にこそモロッコをおすすめしたいです。
次はどこに行こうかな。
まだまだ行きたい国が多すぎて決められない。
次は頭が吹っ飛ぶような絶景があるところかな!