2018年10月、16カ国目のモロッコ旅行2日目。
深夜便でやってきたのは砂漠の摩天楼、ドバイ。
ただ、煌めきに満ちるドバイを楽しむ暇は皆無。
2時間ほどの乗り継ぎ時間を経てカサブランカへ。
日本からドバイまでは約10時間くらい。
ドバイからカサブランカまでは約8時間ほど。
ずっと冒険したいと思っていた砂漠の国……長い長い移動で疲労困憊状態だけれど好奇心だけは疲れ知らずのフィジカルモンスター。
無事に砂漠の国に降り立ち、そのまま市内観光。
ハッサン2世モスクを観光し、その後ラバトへ。
移動に次ぐ移動で身体は限界……そのまま砂の城ように膝から崩れ去ってしまうのだった!
もくじ
モロッコ【カサブランカ】海外旅行記
モロッコ旅行2日目のエピソード
1.ドバイで乗り継ぎ!向かうはカサブランカ!
巨大なドバイ国際空港に到着!
日本からエミレーツ航空にて贅沢に空の旅を満喫していると、意外にも早くアラブ首長国連邦に到着しちゃいました。
機内エンターテイメントが充実していると一瞬。
10時間の移動と言ったってたかが映画5本分さ。
映画がエネルギー源の僕にとって、5本分の映画なんてまだまだ前菜やオードブルくらいってなもんよ!笑
ドバイ乗り継ぎの際には観光もおすすめです。
乗り継ぎ時間が2時間~3時間ほどなら難しいと思いますが、5時間以上の乗り継ぎ時間があるのなら市内観光も可能です。
ドバイは砂漠にある一極集中の観光都市なので、空港から市内への移動もタクシーやバスやメトロで数十分ほどとなっています。
デイラ地区までなら約15分、マリーナ地区までなら30分ほどで移動できるので、乗り継ぎ時間に余裕があるのなら観光へGO!
ドバイ国際空港は乗り継ぎもとても簡単。
今回は乗り継ぎ時間が2時間もないため、すぐにゲートを移動して乗り継ぎ……最短1時間30分で乗り継ぎもギリギリいけるかも。
ちなみに乗り継ぎ自体は非常にシンプル。
到着ゲートから出発ゲートに移動するだけ。
今回は阪急交通社の添乗員付き一人参加限定ツアーだったため、羊飼いの如くぞろぞろと連れられてスムーズに移動できちゃいました。
もちろん、サポートがなくてもドバイ国際空港はわかりやすいので心配する必要はないですが……大きさと広さには要注意!
ドバイ国際空港は世界で3番目に広い空港としても知られているので、のんびりしていると乗り遅れることもあるかもしれません。
ただ、エミレーツ航空の本拠地ということもあり、エミレーツ航空同士の乗り継ぎであれば思っている以上にスムーズです。
人によっては乗り継時間が1時間30分前後しかなかったという人でも乗り継ぎできたようなので、そこは迷わなければ大丈夫。
はぁ……!いよいよモロッコかぁ。
……とは言ってもここからさらに8時間の移動。
人気急上昇中の国とは言っても日本からは遠い。
それでもサハラ砂漠観光の拠点ならモロッコがベスト。
サハラ砂漠に面した国はアフリカの中でも数カ国ありますが、市内観光などを合わせて楽しみたいならモロッコが絶対におすすめです。
2.カサブランカ市内観光!ハッサン2世モスク
もう頭が働かない……思考停止!
怒涛の移動時間と連続映画視聴で脳がとろけてしまった僕は、カサブランカに到着してからカメラを構えることもなく放心状態。
流れる景色を眺め、ただただバスに揺られていた。
バスに乗ってほっとしたのか、現地ガイドに配られた地図を見てようやく「あれ?もしかしてもうモロッコにいるの?」と困惑。
旅の実感がいつも後からこっそりやってくる。
太陽の熱で砂漠の砂がじんわり温められる感覚。
この感動を得るためだけに旅をしても良いくらい。
ようこそ、北アフリカの王国、モロッコへ!
ここは一体どこなんだ!
目の前はもう砂色の国に変わっていた……カサブランカの空の玄関口、ムハンマド5世国際空港からバスで数時間のところ。
やってきたのは美しい広場を持つハッサン2世モスク。
モロッコの観光都市といえばマラケシュやフェズが有名なのでそちらにすぐ移動する人も多いですが、ここは観光するべきです!
収容人数は約10万5,000人、広大な広場には約8万人、礼拝堂には2万5,000人ほど収容できる国内最大級のモスクとなっています。
職人がこだわり抜いた美しい装飾は一見の価値あり。
同じく北アフリカのモスクならエジプトでも見てきたのですが、これはまた一段と違ったデザインとなっていますね。
中東のトルコで見たモスクともまた違う。
ハッサン2世モスクのシンボルがこの全長約200mのミナレット。
ミナレットとは尖塔のことであり、ハッサン2世モスクのミナレットは世界でも最大級の高さを誇ると言われています。
近づいてみると……こりゃ確かに大きい!
でも、本当に200mもあるのかな。
……なんかサイズ感がわからなくなってきた。
もう脳がとろけちゃってるのかもしれない。
もういいや!考えるのはやめよう……とにかくモスクってのは肌で感じれば良いのさ!笑
ちなみにこのモスク、映画「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」のロケ地にも使われて一躍有名になったそうです。
イスラム圏を旅行するといつも思うのですが、モスクなど宗教に関する場所は一切手を抜いていないのが伝わってきますね。
他のレストランやホテルはサービスも適当だったりするんですけどね!笑
ハッサン2世モスクは職人たちが技巧を凝らして作った装飾が今でも鮮明に残っていて、その1つ1つが美術品のようですね。
なんでもこのモスクは世界中の職人を集めて作った建物らしく、散りばめられた技の数々は世界屈指のレベルなのだとか。
ねっとりと下から上まで舐め回すように見てみる。
ちなみにこのハッサン2世モスクは1986年から8年間という歳月をかけて作られたもので、1993年に完成したそうです。
もっと歴史が深いのかと思ったら意外と新しい。
トルコの世界一有名なモスクと呼ばれるスルタンアフメットモスク、通称ブルーモスクは1616年完成なので、それに比べると新参者。
ただ、同じく有名なアラブ首長国連邦のシェイクザーイドモスク、通称グランドモスクは2007年完成だったりと三者三様。
ハッサン2世モスク最大の魅力といえば、このゼリージュにあります……ゼリージュって一体どういうもの?
名前からしてゼリーみたいなものかな?笑
ゼリージュというのは職人伝統技法の1つで、小さなタイルを幾何学模様のモザイク柄にする技法のことを言うそうです。
細かな作業の果てに完成した模様は唯一無二のアート。
組み合わせは無限大。
青や緑、黄に赤などよく見ると鮮やかな色合いが敷き詰められていて、職人がいかにこだわったかが伺えます。
ちなみにここは水汲み場として使われたそう。
……水汲み場ってより大浴場みたいね!笑
モスクの全体像をしっかりと枠内に収めた素敵な写真は、ツアーに参加していた同世代のカオリさん撮影してもらいました。
同世代の旅仲間ができて、さらに楽しくなりそうだ!
3.ラバト市内観光!映画のロケ地にもなったメディナ
モスクを観光した後は港町のラバトへ移動。
ラバトとは現地の言葉で駐屯所という意味。
意外と知られていないのですが、実はモロッコの首都として知られ、首都圏全体の人口を含めると約160万人規模の都市となっています。
大西洋に面していて穏やかな雰囲気の街並みが素敵。
砂色の町なのにリゾートのような空気が独特。
そんなラバトの名物はメディナと呼ばれる旧市街。
数々の映画のロケ地になるなど、タイムスリップしたかのような街並みも相まって雰囲気抜群……映画好きにこそおすすめしたい!
猫と一緒に旧市街を散歩!
どこかの映画で見たことがあるような街並み。
そこで砂色の猫と一緒に迷子になってみる。
聞こえてくるのはポテポテという肉球の音。
雑に見える石を敷き詰めた道もおしゃれ。
旧市街だけあってひび割れた地面がどこまでも。
海外はどこを見ても映画に出てくるような景色ばかりなのですが、時間に取り残されてしまったような旧市街は別世界。
時間の裂け目に飛び込んで漂うのも旅の醍醐味。
メディナの中は堅牢な要塞のよう。
……かと思いきや庭もあってまるで砂漠のオアシス。
目を閉じれば一瞬だけ楽しめるタイムスリップ。
猫も通行人などお構いなしで寝てる。
僕もここまでノンストップで観光を楽しんできたこともあって、そろそろ体力も限界に……このままだと道のど真ん中で寝れる!笑
4.心地よい旅の香り!カビ臭いホテルの夜
到着当日からそのまま観光はかなりハード。
もう何もできない、もう何もしたくない。
……海外旅行は本当に疲れます!笑
まるで砂漠を彷徨う遭難者のような顔でホテルへ。
部屋の扉を開けると漂ってくるカビの匂い。
飛び込んでくるのは派手な壁紙とカーテン。
でも、夢のモロッコ旅行は始まったばかり。
この国は思っている以上に未知が詰まっていそう。
そんな期待がカビ臭いホテルから香ってくる……心地よい旅の香り。
ホテルのお風呂はこの旅最初のオアシス。
……あぁふぅうん♡これは生き返る。
これで明日からの観光もまた楽しめそうだ。
まとめ
モロッコ2日目は無事にカサブランカに到着した1日。
息をつく間もなく観光に出かけるという無鉄砲さを引きずりながら、いよいよ魅惑の砂漠の国に溺れていく……この国はまるで流砂。
知れば知るほどこの国の魅力に飲まれていく。
枯れ果てた砂漠に包まれた国というイメージのあるモロッコですが、想像していたよりも段違いで良い旅になりそうな予感。
明日はラバトでムハンマド5世霊廟やウダイヤのカスバを観光。
ただ、メインディッシュはあくまでも青い街シャウエン。
早くもこの旅のハイライト……青に染まった絶景の街並みに溺れよう!