海外旅行では飛行機移動がほぼ必須にも関わらず短くても数時間以上かかり、長いと10時間以上かかることもあります。
人間が生きていけない環境、高度1万mの世界は思っている以上に過酷……それがたとえ飛行機の中だとしても。
そんな飛行機で特に恐ろしいのが乾燥です。
肌はカサカサになり、喉の痛みに悶え、口の乾きに苦しみ、鼻は詰まり、目も開いていられなくなるほど砂漠のような地獄。
初めての海外旅行でそんな洗礼を受ける人も少なくありません。
そこで、ここでは飛行機の機内が乾燥するのはなぜかを解説しつつ、乾燥しやすい人がやるべき乾燥対策についても紹介します。
マスクでできる予防など、比較的簡単なものをまとめているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
飛行機は砂漠並みに乾燥しまくり!
人間は生身で空を飛ぶことができません。
そんな到達不可能と思われた神の領域に足を踏み入れたのが、飛行機という世界で最も偉大な発明の1つです。
ただ、当然ながら自然の摂理に反していることもあり、雲の上の世界は人間にとって過酷の極み……特に乾燥は人間の天敵!
飛行機の中だと思って油断していると痛い目に遭うかも。
その乾燥は砂漠を凌駕するほどなのだとか。
僕も海外旅行をするまでは飛行機に乗ることもほぼなかったのですが、初めて乗った際には喉と鼻と目をやられました。
みなさんも乾燥対策をしていないと大変なことになります!
まずは飛行機での乾燥対策を万全にしておきましょう。
飛行機の機内が乾燥するのはなぜ?
飛行機は乾燥するとはよく言われることなのですが、そもそもどうして砂漠よりも乾燥してしまうのでしょうか?
初めての海外旅行の人は特に知っておくと安心です。
まずはここから飛行機の機内が乾燥するのはなぜなのかを解説するので、理由だけでも知っておくと良いと思います。
大切なのは乾燥対策よりも乾燥を知ることから!
僕もこれを機会に飛行機がいかに過酷な環境なのかを知ったので、次回の海外旅行の際にはしっかり対策しようと思います。
1.湿度がとても低いから
一般的に飛行中の機内の湿度は20%以下。
条件によっては10%以下になることも!
砂漠でも平均20%~25%前後の湿度があると言われているため、飛行機では同等もしくはそれ以上の乾燥ということになります。
当然、べらぼうに乾燥しています。
人間の肌に必要な湿度は65%以上と言われているため、その半分にすら足りていないのが飛行機という環境なのです。
湿度が低いのでより一層乾燥してしまうということ。
2.加湿できない環境だから
高度1万mの雲の上を飛ぶ飛行機。
外気温はマイナス50℃前後の世界ということもあって、湿度を無理に上げようとすると機内との気温差で結露が発生します。
結露は鉄板の錆や腐食の原因となる他、配線の老朽化や劣化を引き起こし、電気系統の不調にも繋がると言われています。
だから加湿したくでもできないわけです!
それが理由で機内は乾燥しているのです。
ちょっとした乾燥であれば気にならないと思いますが、それでも何時間以上にもなるフライトでは影響を受けてしまいます。
飛行機でできる乾燥対策
結論、乾燥対策はマスクが最強説!
海外旅行で飛行機に乗るという人は、まずはマスクを持ち込むようにするだけでも簡単な乾燥対策になると思います。
アイマスクもあれば完璧……変質者の出来上がり!笑
その他、あると便利な持ち物としては保湿できる化粧品、ガムや飴、サプリ、リップクリーム、目薬などなど。
それに加えてできる限りの乾燥対策をしておけば、過酷な飛行機であっても肌や喉や鼻を守ることができるはずです。
ここからは飛行機でできる乾燥対策を部位別に紹介するので、飛行機の乾燥が怖いという人はぜひ試してみてくださいね。
あくまでも人によって乾燥の影響は違ってくるので、そこはご了承ください。
1.肌の乾燥対策
肌の乾燥対策は保湿できる化粧品がおすすめ。
保湿クリームや化粧水、乳液の他にも品質の良いアルガンオイルがあるだけで乾燥対策は万全だという意見が多いです。
ただ、機内に持ち込みできる液体類は基本的に100ml(g)以下の容器に入っている必要があり、さらにはそれらを容量1L以下の透明なプラスチック袋に収納しなくてはならないので注意。
クリームやジェルのような液体ではなく、スティックやバームのような固体に近いものがおすすめ!
なお、逆に保湿しない方が良いという意見もあるため、自分の肌の状況に合わせて対応していくことが必要となります。
また、メイクは落としておくと安心です。
ファンデーションをたっぷりと塗った厚化粧で飛行機に長時間乗っていると、化粧品による肌へのストレスが強くなります。
使う化粧品によっては逆に肌の水分を奪われるという話も!
そんな時はマスクをするのもありですね。
マスクをすればすっぴんも上手に隠せるし、顔の肌表面にある水分も逃がさないため、乾燥を防ぐことができます。
一時的なら保湿パックや保湿シートもあり。
ただ、長時間着用するとパックやシートが乾燥して逆に肌の水分を奪ってしまうので、使うなら短時間に限定しましょう!
その他、温かいお茶やコーヒーの湯気に当たるのもありですし、濡らしたおしぼりやタオルを置くのもありですね。
さらには薄着は避けることも必要となります。
乾燥した機内では露出した肌から水分を奪われてしまうので、エアコンの風も直接浴びないよう注意してください。
2.喉の乾燥対策
喉の乾燥対策ではガムや飴を食べるのが最適。
常に口の中にガムや飴を入れておくことによって唾液が分泌され、口の中はもちろん喉の奥までしっかり守ってくれます。
また、美容成分のタンパク質を含むサプリもあり。
コラーゲンやヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分が配合されたサプリであれば身体の中から保湿できておすすめ!
保湿できる化粧品は逆に水分を奪われてしまうこともあるのですが、体内から保湿するのであれば問題はありません。
また、こまめに水分補給を行うのも重要。
飛行機ではドリンクサービスがあるのですが、炭酸ジュースではなくオレンジジュースやリンゴジュースがおすすめです!
果物の飲み物は肌の美容を促進するビタミンCが含まれていることもあるので、気休め程度に飲むにはちょうど良いと思います。
なお、アルコール類は利尿作用があるのでNG。
トイレに行く回数が増えると体内の水分を排出してしまうので、より身体の中から乾燥してしまうことになります。
その他、喉にはマスクも最適です。
マスクは呼吸によって入ってくる乾燥した空気から喉を守り、逆に息に含まれる湿気が出ていくのを防いでくれます!
3.口の乾燥対策
口の乾燥対策は口呼吸を避けることが大切。
普段は鼻呼吸をしている人も多いのですが、飛行機では息苦しさを感じて無意識に口呼吸になってしまっている人も多いです。
口で呼吸していると当然ながら口の中も乾燥してしまいます。
また、唇にはリップクリームがおすすめです。
乾燥する飛行機では気づけば唇もカサカサに!
それを放置していると切れたり裂けたりします。
口も喉同様にマスクをするだけで乾燥を防げるので、保湿してくれるリップクリームを塗ってマスクでガードするのが鉄板。
4.鼻の乾燥対策
鼻の乾燥対策はマスクをするのが鉄則。
口呼吸よりも鼻呼吸の方が良いと言われますが、飛行機で鼻呼吸をしていると稀に鼻の奥が痛くなることもあります。
慣れていない飛行機では鼻がピリピリすることも!
マスクをしているだけでその痛みも軽減できます。
飛行機ではエアコンの吹き出し口を自分に向けることができる機体もあるのですが、エアコンの風を直接浴びるのは危険!
乾燥をより強めてしまうだけなので、吹き出し口は他の人の迷惑にならない方向に向けてしまいましょう。
5.目の乾燥対策
目の乾燥対策は定期的な目薬がベスト。
飛行機では機内エンターテイメントを楽しむ人も多く、何本も映画を見るなんてことも……まぁ僕のことなんですけどね。
必然、何時間も刺激的な映像を見ていると目もカピカピ!笑
また、コンタクトよりメガネが安心です。
コンタクトはドライアイの原因の1つです。
長い移動になるからこそ使い慣れたメガネを持参するようにし、コンタクトは離着陸の前に取り外しておきましょう。
なお、目もエアコンからの風に弱いので、アイマスクでガードするというのもかなり効果が期待できると思います。
まとめ
飛行機はとにかく乾燥地獄です。
乾燥対策せずに長時間移動していると、現地に到着する頃にはもう肌も喉も鼻も機能停止してしまっているかもしれません。
海外旅行で出鼻をくじかれるのは避けたいですよね。
まずはマスクで肌や喉や鼻を守るのはもちろん、保湿化粧品やガムや飴、サプリ、リップクリーム、目薬などを持参しましょう。
ただ、乾燥する条件は人によって違うため、自分に合わせた対策を見極めて実践していくことが必要です。
ここで紹介した飛行機の機内が乾燥するのはなぜかを知り、自分だけの乾燥対策を見つけていきましょう!