みなさんは飛行機で座席を倒しますか?
海外旅行のように長時間移動だと倒すのも普通なのですが、日本人はどうしても気を遣って倒さないことの方が多いのではないでしょうか。
僕も後ろの人に迷惑だと思うので豪快には倒せません。
ただ、中にはドンッと倒されてイラッとする人も。
旅行業界では語り草、それが飛行機の座席倒すな問題です。
倒す派と倒さない派は常に火花を散らし大喧嘩。
事実、フライト中に騒動になることもあるのだとか。
ここではそんな飛行機の座席倒すな問題に切り込みます!
快適な空の旅のためにも配慮は必要ですね。
ただ、実は意外とルールも曖昧だったりします。
倒す時のマナーやタイミングについても解説するので、飛行機に乗るという人はちょっとだけでも意識してみてくださいね。
もくじ
飛行機で座席を倒され……イラッ!
誰しも一度は体験したことがあるはず。
座席を倒されてイラッとしてしまうこと!
飛行機あるあるとして旅好きの間では語り草です。
僕は倒されることに関しては全然大丈夫。
むしろシートを倒すのは乗客に等しく与えられた権利だと思っているので、そもそも本来は気を遣う必要すらもないと思います。
ただ、倒し方によってはムカッとすることもありますよね!
例えば、倒す前に一言「ちょっと倒してもよろしいでしょうか?」と丁寧に聞かれれば、誰もそこまで怒り狂うということはないはずです。
逆に無言で乱暴に背もたれを倒してきたら……そん時は戦争です!笑
日本人同士であれば阿吽の呼吸で通じ合えるもの。
ただ、国際線の飛行機には外国人も乗っています。
海外の国内線を利用すればむしろほとんど海外の人。
偏見かもしれませんが、韓国人や中国人は同じアジア人であっても、あまりそこらへんは気にしないことが多いような気がします。
当然、日本の常識など通用しません!
海外ではむしろ日本の異様なまでの気遣いが、非常識だと思われていることもあるくらいなので注意が必要となります。
それでもイラッとムカッとするのも事実。
人によっては「座席倒すな」と言いたくなることも。
これは倒し方で全然違ってくるので、お互いが少しだけ理解を深めることこそ大切ですね。
永遠のテーマ!倒す派 VS 倒さない派
座席倒すな問題は永遠のテーマです。
結論を言えば倒す派も倒さない派もOK!
どちらも正義だと思っているので、お互いの主張は食い違って当然。
大切なのはお互いに少しだけでも気遣いができるかどうか。
本音と建前で言うと倒さない方が良いのかも。
ただ、それも人によって考え方が違います。
そこでここでは倒す派と倒さない派の意見を聞いてみたので、それぞれの主張を簡単にまとめて紹介しようと思います。
どちらが正しいとも言えないのですが、それぞれが持っている意見に耳を傾けることによってどうするのが最善か見えてくるかもしれません。
まずは両者の意見を公平な立場で考えてみましょう。
ただ、結果としては倒す派が大多数でした。
特に海外旅行で倒さない派でいるのは大変。
なお、ここはエコノミークラスでの話となります。
ビジネスクラスやファーストクラスはそもそも座席が広いので、このようないざこざに巻き込まれることもありません。
1.座席を倒す派の意見
ここからは座席を倒す派の意見を紹介します。
1-1.座席を倒すのは権利だろ!
座席を倒すのは飛行機代を払った乗客の権利。
これは他人がとやかく言えるものではありません。
お金を払っている以上はそれ相応のサービスを受ける権利がありますし、利用できるものであれば利用するというのが普通だと言えます。
だからと言って乱暴にシートを倒して良いことにはなりませんが、それでも倒すこと自体に文句を言うのはナンセンスなのかもしれません。
僕もムッとすることはありますが、文句までは言えません!
1-2.禁止されているわけではない!
そもそも座席を倒せるのは飛行機の仕様。
つまりは飛行機を製造した段階からすでに、椅子を倒すということが想定されて造られていることを意味します。
禁止されている場合はアナウンスによる指示や表示によって注意が入るものですが、それがされていないということは禁止ではないということ!
離着陸時は座席を戻すことが必要ですが、それ以外は基本自由です。
例外として機内食時にはシートを戻すのがマナーと言われています。
1-3.倒してゆっくりしたい!
海外旅行となればアメリカだと10時間前後のフライトになることもあり、ヨーロッパだと12時間前後かかることもあります。
その他の地域でも長時間フライトになることも。
そうなるとやはり背もたれを倒してゆっくりしたいですよね。
エコノミークラスはただでさえ座席も狭いので、気持ち倒しておかないと窮屈でのんびりと身体を休めることさえできません。
我慢すれば逆にストレスが溜まって心の毒に!
飛行機を利用する人は観光する人だけでなく、出張する人や留学する人などなど様々な人たちが乗っているわけです。
中には疲れていて少し休みたいという人もいます。
そこは理解してあげることが必要ですね。
2.座席を倒さない派の意見
ここからは座席を倒さない派の意見を紹介します。
2-1.座席を倒さなくても我慢できる!
座席を倒さなくても我慢できるならばそれで良し。
フライト時間が長くても意外と大丈夫で、そのまま座席を倒さずに平気で10時間以上も座り続けることができる超人もいたりします。
さすがにトイレなどには立つと思いますけどね。
倒さないというよりは倒す必要がない!
日本人は特に小柄な人が多いため、エコノミークラスでも狭いと感じず、わざわざ気を遣ってまで椅子を倒す必要もないわけです。
僕も小柄なので、前の座席に膝がつくことすらありません。
そういう人たちは倒さなくても良いのかも。
2-2.自分が嫌なことは他人にしない!
シートが倒れてくると嫌な人も多いです。
そういう人はビジネスクラスやファーストクラスに乗るべきという声もありますが、そう簡単に何倍もする飛行機代は出せませんよね。
イギリスのBBCが出していた記事も読んだのですが、実際に座席を倒されて不快な思いをしている人は少なからずいるとわかっています。
だからこそ自分がされて嫌なことは他人にもしない!
特に日本人はこの思考が強いと思います。
ただ、誰も席を倒さなくなればそもそもリクライニングの機能が備えられている意味がなくなってしまうので、それもどうかというところ。
一番良いのは相手を不快にしないように倒すこと!
座席を倒すタイミング
さて、お互いの意見を聞いたところで次の課題。
それは座席を倒すタイミングですね。
すでに座席を倒す人が大多数ということがわかりました。
そのため、倒さないという選択肢は少数だと言えます。
そうなってくると「じゃあいつ倒すのがベストなの?」となるわけです。
まずは禁止されているタイミングを知りましょう。
それは下記3つの時間帯となります。
- 離陸する時
- 機内食の時
- 着陸する時
これらの時間帯は座席を元に戻すのがルールです。
特に離着陸時は安全に飛行機を運航するために必要なことなので、キャビンアテンダントが1つ1つの席を見て指示を出します。
機内食の時も背もたれは元に戻しましょう。
これは後ろに乗客がいなくても戻すのが決まりです。
逆にこれらのタイミング以外ではいつでもOK!
後ろの人が寝ていようが映画を観ていようが関係なし。
文句を言われる筋合いもないので倒して大丈夫です。
もちろん、乗客がいなければ問題はありません。
ただ、あくまでもそーっと慎重に倒すこと!笑
シートを倒す時のマナー
シートを倒す時はマナーを守りましょう。
誰もが背もたれを倒す権利を持っているのですが、それでも飲食を楽しんでいる時に怒涛の勢いで席を倒されてしまったらどうでしょうか?
映画に集中している時に倒れてきたらどうでしょう?
場合によっては大惨事になることも!
後ろに座っている人はあまり良い気はしません。
きっとイライラムカムカしてしまうはずです。
文句は言ってこないにしても「厄介な人が前に座っているな」と。
倒す派の意見で「倒す権利は誰にでもある」というのがありましたが、逆に「倒されたくない気持ちは誰にでもある」と言い換えられます。
乗客の権利が平等だと主張するのであれば、片方だけが不快に思ってしまうような状況は看過できないわけです。
どちらの言い分も正しいので、そこは譲り合いの精神!
倒す人は「倒しても大丈夫ですか?」という気持ち。
倒される人は「全然大丈夫ですよ!」という気持ち。
それらがあって初めて気持ちの良い空の旅になります。
英語で聞くならば「May I recline my seat?」と一言伝えましょう。
海外の人で聞いてくる人はあまりいませんが、自分から聞くことでお互いに許し合える気持ちになれると思います。
また、倒す時にはゆっくりと倒してください。
そっと倒すだけで印象も全然違います。
常識のあるマナーで日本人らしさを。
海外で「日本人は座席を倒す時にわざわざ倒して良いかどうか聞いてくるんだよ」と言われるようになれば、誇らしいですね。
まずはちょっとした気遣いで気持ち良いフライトを!
まとめ
飛行機の座席については手垢のついた話。
それでも未だに、きのこたけのこ戦争の如く火花が散っています。
気持ち良く過ごすには、乗客同士の協力が必要不可欠。
だからこそ座席を倒すこと1つでも気を遣うべきなのかもしれません。
もちろん倒すのもあり、倒さないのもあり。
それは本人の自由ではあると言えます。
ただ、誰かがマナーを守らないことで誰かが不快になる。
ちょっと倒して良いか聞くだけ、ちょっとゆっくりと倒すだけでも違うので、飛行機に乗る際には少し意識してみてはいかがでしょうか?
ここで紹介した飛行機の座席倒すな問題を通し、エコノミークラスがもっともっと快適に過ごせるようになってくれれば幸いです。
僕も座席を倒す時には気をつけたいと思います。