海外旅行中、現地の人と会話しようと思っても言葉が出てこない時に便利なのがジェスチャーですよね。
上手に使えば表現の幅が広がります。
また、ハンドサインだけで会話ができることもありますね。
しかし、ジェスチャーやハンドサインを間違って使っている人も多く、実は現地の人に誤解されてしまうという問題も!
思わぬトラブルにならないためにも使い方に注意しましょう。
ここでは海外旅行でのタブーなジェスチャーについて解説します!
手で作るハンドサインが持つ意味の違いなども解説するので、合わせて参考にしていただけると幸いです。
もくじ
海外でのジェスチャーはタブーかも?
海外旅行では言葉が通じないこともあります。
そんな海外で便利なのがジェスチャーですよね。
人によってはハンドサインで自分の意思を表現したりすることもあるかもしれません。
日本人はよく親指を立てたりピースをしたりすることもあり、それが日常生活にも馴染んでしまっています。
FacebookやTwitter、Instagramでは毎日のようにその手の写真もアップされているのが現状です。
しかし、海外だと意味に違いが生じることも!
それがトラブルや問題になってしまうこともあります。
日本人が何気なく使っているものの中には、現地の人によって誤解されてしまうものもあったりします。
海外ではジェスチャーやハンドサインをする人も多いですが、それがもしかしたらタブーかもしれないので注意しましょう!
現地の人に勘違いされないためにも、ダメなジェスチャーやハンドサインはしないように心がけてくださいね。
誤解を招くタブーなジェスチャー
英語がなかなか話せない日本人も多いですよね。
僕も英語は苦手なので、ついつい気軽に使えるジェスチャーやハンドサインで伝えてしまうこともあります。
日本人の多くはノリでごまかそうとしちゃうかも。
しかし、それは相手にダメな意味で伝わってしまうこともあり、もしかしたらとんでもなくタブーな意味になっていることも!
ここからはそんな誤解を招くタブーなジェスチャーを紹介します。
ハンドサインがダメとは言いませんが、ここから紹介するものは意味が国ごとに違うこともあるので十分注意してください。
1.サムズアップサイン
親指を立てるグッドサインは海外旅行で何度も使ってしまうという人が多いのではないでしょうか?
これは海外ではサムズアップと言います。
ほとんどの場合は良い意味で使えるジェスチャーです。
ヒッチハイクなどで使ったりすることもあるくらい。
ただ、実は国によっては悪い意味になってしまうことがあります。
特に注意したいエリアはイタリアやギリシャなどのヨーロッパの他、アフガニスタンやイラクなどの中東ですね。
これらの国では下品な意味になってしまうのです。
人によっては不快に思われてしまうので注意してください。
2.サムズダウンサイン
親指を下に向けるバッドサインのことを海外ではサムズダウンと言い、あまり良い意味で使うものではありません。
日本でも悪い意味で使うことが多いですね。
ブーイングの時などにも使うかもしれません。
当然、海外でも印象が良くないジェスチャーです。
どのような国でもこのサインは印象が悪いと思います。
相手を侮辱することになってしまうのはもちろん、ガラの悪い人だと思われてしまうことがあるので使わないようにしましょう。
日本人でサムズダウンを使う人はあまりいないので大丈夫だと思いますが、使ってしまいそうな場面でも我慢してください!笑
3.OKサイン
日本でも普通に使うのがOKサインですよね。
ほっぺにOKサインを作って「たこ焼きぃ~!」なんて愛らしく使っている人もいるかもしれません!笑
しかし、これはフランスだと役立たずという意味。
フランスは海外から多くの観光客が訪れる世界一の観光大国としても有名なので、観光客のOKサインには慣れているはずです。
ただ、人によっては不快感を抱く人もいるので注意しましょう。
また、トルコなど中東の他、ブラジルやベネズエラなどの南米では卑猥な意味になってしまうとも言われています。
現地でいやらしい意味で誘っていると思われたら……とんでもない人だと勘違いされてしまうかも!
海外では了解などの意思を伝えたい時に使っている人も多いですが、手ではなく口で「Okay!」と言った方が無難です。
4.ピースサイン
平和の象徴や勝利の証であるVサイン。
日本人が写真を撮る時、必ずと言って良いほど一度はやったことがあるのがピースサインではないでしょうか。
これは別に深い意味もなく使っている人が大半です。
イギリスやオーストラリアでは、手の平を相手に見せるピースサインであれば平和や勝利の意味として理解してくれます。
その一方、国によっては侮辱の意味になってしまうことも。
歴史が深いギリシャでは侮辱の意味になります。
その昔、ギリシャでは犯罪者に2本の指で物を投げつけた風習があることから、相手に対して「くたばれ」という意味になってしまうのだとか。
また、日本人は手の甲を向けて裏ピースサインをする方もいます。
これはイギリスだと性的屈辱の意味になる可能性があります。
完全にタブーだと言えるので、使わない方が安全かも。
5.フィンガーズクロスサイン
欧米で幸運を祈る際に使うのがフィンガーズクロスサイン。
人差し指と中指を交差させて十字架を作るのが特徴です。
海外では良い意味で使われることが多く、ジョークとしての意味合いでフランクに使われることが多いと言われています。
ただ、相手に見えないように背中でフィンガーズクロスサインをすると、嘘をついているという意味になってしまうので要注意。
「嘘をつく自分を許して」という意味にもなったりします。
また、こちらはベトナムで相手を侮辱する意味にも。
しかも卑猥な意味を含んでいるので、絶対に使わないように!
6.エアクオーツサイン
海外で頻繁に見られるのがエアクオーツサインです。
両手の人差し指と中指でピースサインを作ってくいくいと曲げるのが特徴のサインで、エアクオートとも呼ばれています。
海外の映画やドラマでも良く見ますね。
こちらは誰かの言葉を借りたり引用したり強調したりしたい時、皮肉を込めて発言する時に使うことが多いです。
海外ではネイティブも良く使うジェスチャーです。
ほとんどの場合はあまり悪い意味はありません。
ただ、からかっている意味も含まれるので、人によっては「誰かさんが言ってたんだけどさぁ」というような嫌味なニュアンスになってしまうことも!
人から聞いた噂話を伝える時にも使ったりするので、使い方はちょっと難しいかもしれません。
7.手招きサイン
相手を呼ぶ際に「こっちこっち」と手招きサインをすることも、海外では多いかもしれませんね。
しかし、これはアメリカだと「あっちに行け」という意味になってしまうことがあります。
手招きをするしぐさが、手でシッシッとやっているように見えてしまうので、欧米で使うのは避けておきたいです。
どうしても相手を呼びたい時には手を振るようにするか、指や腕だけを動かすように工夫すると良いかもしれません。
従業員やスタッフを呼ぶ時に使うこともありますが、相手に対して失礼になってしまうこともあるので注意しましょう。
8.ストップサイン
日本では「ちょっと待って」や「やめて」という意味で、手を前に出してストップサインをする人もいたりしますよね。
これは悪気があって使っている人はあまりいないと思います。
ただ、ギリシャでは相手に手の平を向けるという行為自体が侮辱の意味になってしまうこともあるので気をつけたいです。
それにしてもギリシャではジェスチャーに要注意ですね。
思わぬハンドサインが勘違いの原因となってしまいます。
その昔、手錠に繋がれた犯罪者に対して手の平で汚物を塗ったという歴史があるようで……負の光景を連想させるのだとか!
なかなか強烈な意味を持っているので危険ですね。
9.小指を立てるサイン
僕もカラオケでマイクを持つと小指がピンとすることも。
海外でも小指を立ててしまう人もいるかもしれません。
現地ではこれがダメな意味になることも。
例えば、中国ではこの小指を立てるサインがポンコツや出来損ないという意味になってしまうと言われています。
それを人前でするというのは失礼千万です!
中国の人に対しても誤解されかねません。
10.中指を立てるサイン
中指を立てるサイン……これは言うまでもなく使ってはいけないサインとして万国共通となっていると言っても過言ではありません。
海外映画や海外ドラマでは頻繁に使われているジェスチャーですが、既知の通り相手を侮辱する意味となってしまうので厳禁。
国によっては別に悪い意味を持たないところもあります。
ただ、ほとんどの国では悪い意味になるはずです。
これは日本人も意味を理解している人が多いと思いますので、自分から進んで使うということはないと思います。
気心の知れた人への冗談であっても絶対に使わないように!
11.目に指を差すサイン
海外で頻繁に見られるのが目に指を差すサイン。
冗談で使うということもあるこのハンドサインですが、これはあまり良い意味を持っていません。
「見ているからな」というなニュアンスや「ちゃんと見ろよ」というようなニュアンスもあり、きつい意味があります。
特に監視の意味合いが強いかもしれません。
要注意人物に使ったりするジェスチャーです。
その他「お前の目は節穴か」という風に使われたりもします。
これはあまり使わない方が良いかもしれません。
ただ、フランクに「お前は悪い奴だなぁ」という意味もあり、日本で言うところの「おぬしも悪よのう」というニュアンスもあります。
12.鼻を指差すサイン
海外で「……私が?」というようなシーンで自分の鼻を指差すサインを出してしまうこともありますよね。
でも、これはあまり使わない方が良いかもしれません。
海外では「私は間抜けだ」という意味になってしまうこともあるそうで、自分のことをバカにしたり蔑んだりする時に使うこともあるようです。
また、人差し指で鼻の横を触るのは準備が整ったという意味の合図になることもあると言われています。
しかし、これは戦略や謀略など作戦の合図を交わす時などに使うジェスチャーなので、海外旅行ではまず使う必要もありません。
13.口にチャックするサイン
日本でも子供の頃から教わる口チャックのサイン。
これは海外でも同じような意味を持っています。
口にチャックをするということはそれ以上話さないという意味があるため、秘密厳守という意味が強いです。
ただ、自分が使うなら良いですが相手に使うのはタブー!
捉え方次第で「誰にも喋るなよ?」という意味になることもあり、より強調すると「黙ってろ」という意味で受け取られることもあるかもしれません。
冗談っぽく使うことが多いですが、使いどころが難しいですね。
14.頬を指差すサイン
写真を撮る時、SNS映えを狙って可愛く見せようとほっぺに指を差すサインをする人もいるのではないでしょうか?
これは海外だと「私ってクレイジーなの」と言っているように見えてしまう可能性があるそうです。
メキシコだと「あなたはイカれてる」と言っているようなもの。
相手に対して頭がおかしいと思っているという意味に!
そんな酷い侮辱の意味になるので使わないようにしましょう。
ついついやってしまいがちですが、こういうちょっとした可愛らしいポーズが相手に誤解を与えてしまうことにもなります。
極力はやらない方が良いかもしれませんね!
15.指で首を切るようなサイン
海外で使うべきではないのが指で首を切るようなサイン。
あまり良い意味はないので使わない方が良いです。
日本だと会社をクビになったという意味で使っている人もいますが、欧米ではストップという意味があります。
つまりは相手の行動や言動に対して強く拒否する意味になることもあるので、使いどころが難しいです。
そもそも物騒なハンドサインなので使う人はいないはず。
ただ、相手に対して「やめろ」と脅すようなニュアンスにもなるので、使わないのが賢明です。
また、親指を立てて首を切るようなジェスチャーをすると「お前をやってやる」というような物騒な意味になってしまいます。
よく格闘技などで挑発する時などに使うことも。
海外でこれを使ったらその場でストリートファイト勃発待ったなし!
まとめ
日本人がついやってしまいがちなジェスチャー。
ハンドサインによってはダメな意味も多いです。
もしかしたら海外の人を不快にしてしまうこともあるので、あまり気軽に使わないようにしたいものもあります。
写真を撮る時にピースしたり、相手を褒める時にグッドを出したりする分にはトラブルになることはないと思います。
ただ、国によっては誤解されてしまうこともあるかもしれませんので、渡航する国の文化については調べておくと安心です。
ここで解説した海外でタブーなジェスチャーを参考に、現地の人に誤解されないハンドサインだけ使って海外旅行を満喫してくださいね!